療養シリーズ 第三話・アラフォーおじさん、ボトックス注射リーチ編

薬を服用してから2週間が経過した。症状の改善はないっぽい。とはいえ薬が切れたので、病院へ行くことに。

待合室で待っていると、先客が診察中で、あーーーとか発声している。聞き耳を立てると舌が曲がって脳梗塞の疑いがあるとか。診察室から出てくるやいなや、家族に電話したり、タクシーを手配して大きな病院にいく手はずを踏んだりで大忙し。他人事ではない、健康の大切さを改めて思いさらされる。

そんなこんなで自分のターンに。まずはMRIの結果から。結論から言うと異常なし。大脳小脳脳幹、脳の血管も良好とのこと。ダビスタならスピードスタミナともに申し分ない。

続いて前回の血液検査の結果。

フェリチンとかいうエロそうな項目は無記入。ほとんど問題なしだが、悪玉コレステロールだけ高いらしい。160以上だとコレステロールを下げる薬を出すそうだが、今回は口頭注意のみ。乳製品や卵は控えるように言われた。

「卵は体に良いって聞くから結構食べてたんですよね」と言うと、

「卵を積極的に食べていいのは成長過程の子供で、私達大人はもう成長しきってるから、卵って栄養価が高すぎるんです。卵と牛乳って100%国産なんです。だから健康にいいので食べましょうってよく聞きますよね。」とのこと。大人の事情が垣間見えた。mp3で料理研究家に聞かせてあげたい。

本題の痙性斜頸だが、薬を服用しても改善しなかったことを素直に伝えると、改善するほうが珍しいらしい。先生的には、効かないなら服用をやめて様子見推奨とのこと。それでも日常生活に大きく支障をきたすようであれば、ボトックス注射。少量でも1万数千円するので、あまり推奨しないらしい。

美容整形じゃなくてこうゆう形で打つことになるとは…とボソッとつぶやくと、

「本来はこっちの使い方が始めですからね。美容整形のは海外の安いのを輸入してます。」

栄養学から整形外科まで幅広く網羅。

しかしまさかアラフォーおじさんがボトックス注射をする選択肢が出てくるとは。気分はアイドルか韓流スターだ。

先生「ジストニア(痙性斜頸)って職業病に多くて、ストレスが大きく関与してるんです。」

はいきました、前回の、実質無職に対して「ご職業は?」以来の発言だ。まさか働いてなくてゴロゴロしてないとは言えない。

「いやー仕事のストレスとかないと思うんですけどねー笑」とごまかすと、

「ご自身がそう思ってるだけで、内面ではストレスと抱えてるはずです。ジストニアはそういうストレスに反応するんです」とのこと。

なんだか急にインチキ占い師みたいな発言になってきた。ストレスあんまないはず。

ところがふと我に返ると、、、

ふ、含み損だーー!!

この先生何でもお見通しだ!

楽しみにしてた帰りのラーメン屋をスルーしたのは、言うまでもない

第三話・完

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